ハルキは、授業中におもらしをしてしまいました。見つかったら、クラスのみんなに笑われてしまいます。そんなハルキを助けたのは、マリコでした。マリコはどうやってハルキを助けたのでしょうか?
小学校3年生のハルキは、授業中に突然、自分の両足の間がぬれていることに気付きました。ズボンの前もぬれています。ハルキは、心臓が止まるかと思いました。クラスの男の子たちに見つかったら、いつまでも笑われてしまいます。女の子たちが知ったら、もう二度と話し掛けてくれないでしょう。
ハルキは慌てました。「大変だ! 助けて! どうしよう!」と、心の中で叫びました。顔を上げると、先生がハルキの方に近づいてきます。先生は、ハルキが何をしたのか分かっているようです。
ちょうどそのとき、同じクラスのマリコが、先生の言いつけで、水が一杯に入った水槽を運んでいました。マリコは、クラスで飼っているメダカの水槽の水を交換していたのです。マリコは先生の前でつまずき、水槽の水を全部ハルキの膝に掛けてしまいました。ハルキは少し怒ったふりをしましたが、心の中では何回も「ありがとう!」と言っていました。
おかげで、ハルキはクラスのみんなに笑われないで、同情されることになったのです。先生は急いでハルキを下の階に連れて行き、体操のときのズボンに着替えさせました。その間に、他の生徒たちが、ハルキの机と椅子や、その周りを拭いてくれました。
学校が終わってから、ハルキはマリコの方に歩いて行って、小さな声で「さっきはどうもありがとう! わざとやったんでしょ?」と聞きました。 マリコも小声で、「私もおもらししたことがあるの」と答えました。